四竜（しりゅう）は、道教において四海（世界の全ての海）を治めるとされる、
蒼竜（青竜）、白竜、赤竜（紅竜）、黒竜
の四人の竜王です。
通常は「四海竜王」と称します。
地上では、蒼竜は東方、白竜は西方、赤竜は南方、黒竜は北方に潜み棲むとされます。
竜を真の姿として現れるが、普段は人間風の姿として竜宮で魚達に守られているそうです。
四方の土地や海を統治すること以外に、天候（雲と雨など）を操るとされます。
　　　四竜の別名
蒼竜＝東方蒼龍（東海龍王）: 敖廣（ごうこう)   ・廣徳王
赤竜＝南方赤龍（南海龍王）: 敖欽（ごうきん）　・廣利王
白竜＝西方白龍（西海龍王）: 敖閏（ごうじゅん）・廣順王
黒竜＝北方黒龍（北海龍王）: 敖順（ごうじゅん）・廣澤王

「端応記」によると四竜の長として応竜がおり、年老いて四竜の中央を守護する黄竜となる・とされます。